広島県知事 藤田雄山殿
廿日市市長 眞野勝弘殿

嘆 願 書
宮島の飢える鹿を助けてください

 宮島は古来、神の島として崇められ、観光客や修学旅行生に親しまれてまいりました。世界遺産に登録され、世界中の注目を浴び、海中の大鳥居と共に、愛らしい鹿達は、宮島のシンボルとしても有名です。

ところが、観光客が鹿の衰弱した姿に接し、虐待ではないかと新聞に投書があり、宮島の鹿を救う人道支援の輪が現地調査を行いました。現在、鹿は食糧不足にあえぎ、餓死せざるをえないほどの窮地に立たされています。観光客が買い与えていた「鹿せんべい」の販売も中止されていました。

「野性に帰す」という名目の下に「投餌禁止」の札が随所に立てられていますが、帰すはずの自然は、鹿が徘徊している地域では、主食となる芝等が皆無と言っていい状態です。山は、植林政策で、エサとなる草地が消えています。

増えたからとか、植物を荒らす、観光客にねだる、ゴミをあさる、糞がきたないなどの理由で、突然、餌やりを禁止すれば、鹿達が飢餓に苦しむのは明らかです。餌付され、長年、観光に役立ってきた彼らを厄介者扱いし、虐待ではと指摘されてもやむをえません。人間の都合で、餌付けされたり、餌を取り上げられたりして苦しむ鹿の姿を修学旅行や遠足でくる子供たちに、どのように説明できるでしょうか。外国からの観光客も「動植物も含む自然と文化が融合した世界遺産の地、宮島」に疑問を感じることでしょう。

昔から愛され親しまれて歴史の重みを背負うこの宮島の鹿を、今になり一方的に害獣扱いし、削減や餓死に追い込むのではなく、共生していく方法を探るのが急務であるとし、以下のことを緊急提案いたします。

@ 去勢・避妊手術による頭数調整
A 餌 その他の管理を団体委託する

鹿達は命の危険にさらされておりますので、早急に対応下さるようお願い申し上げます。



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